はじめに長岡市の公示地価と、今後の推移予想を確認しましょう。長岡市の人口の推移や土地活用の計画案から流れを予想していきます。

マイホームを建てる際は、通勤や通学面を考えて「できるだけアクセスがいい場所に」と希望される方が多い傾向にあります。そのためまずは、長岡市の主要駅近隣を中心に、2023年時点の公示地価と変動率を確認しましょう。それぞれその駅近隣の中で一番坪単価が高い番地をピックアップしています。

参考元：土地代データ｜長岡市の駅地価ランキング

上越新幹線が乗り入れる長岡駅にはCoCoLo長岡が併設されており、周辺にはE・PLAZA、アクロスプラザ長岡などのショッピングモールや市役所があるため、地価は753,719円（/坪）と高い傾向にあります。2番目に地価が高いのは北長岡駅エリアですが、1位の長岡駅周辺と比べて約56万円低い191,404円（/坪）とのこと。北長岡駅から長岡駅まではJR線で一駅ですので、できるだけ費用を抑えられる土地を探すのであれば、2番目以降のエリアを視野に入れてみてもいいかもしれませんね。

長岡市全体の地価平均は127,155円（/坪）です。さらに変動率の平均は-1.15%で、全体的に下降気味なことがわかります。現在の長岡市では、東京圏への進学や就職等に伴い、人口は減少傾向にあり、空き家や空地・空き店舗などが増加しています。そのため長岡市の利用計画をチェックすると、住宅地は既存の市街地を活用していく考えが主です。
ただし今後は、交通面や生活面での利便性を高めていきたいという考えから、一定の区域に都市機能を集約させる必要があるとのこと。そのため、現在は土地価格が下降傾向にある長岡市ですが、今後都市機能が集約されたエリアができた場合、その周辺の土地価格が上昇傾向になる可能性もあるでしょう。

参考元：国土利用計画（長岡市計画）

次に、実際に住宅地として2023年度に売買が行われた土地の事例を4つ確認しましょう。

売買事例を見ると、長岡市内でも駅までの距離や面積によって実際の取引価格が異なることがわかります。

参考元：国土交通省 土地総合情報システム｜土地 新潟県 長岡市

上記の土地価格や売買事例を踏まえたうえで、長岡市内で注文住宅を建てるのにおすすめのエリアを3つ紹介します。

前述の通り、長岡駅まで一駅という利便性の高い北長岡駅。公示地価の平均は148,288円（/坪）なので、長岡市の全体平均に比べるとやや高い印象ですが、場所によっては平均を下回る地域もあります。北長岡駅周辺には住宅街が広がっていて、「蔦屋書店 長岡新保店」や「チャレンジャー 北長岡店」などの商業施設も点在しています。北陸自動車道のスマートICも近いので、高速道路の利用もスムーズにできそうです。

次におすすめなのが、長岡駅から北長岡駅とは反対方向に一駅の宮内駅。駅前ロータリーは広々としていて、車での送迎もしやすいでしょう。小学校や中学校、農業高校がエリア内にあるので、通学面での利便性が高いエリアと言えます。
売買事例を見ると、宮内駅から徒歩10分以内の145㎡（約44坪）の土地が850万円で購入されています。およその土地価格が1,000万円以下の、800～900万円を希望する方にとって、宮内駅周辺エリアはぴったりかもしれませんね。

前川駅の近隣には、住宅街があり比較的新しい住宅が多い傾向にあります。小学校も近く、公園がいくつかあるので子どもがいる家庭におすすめのエリアです。ただし信濃川が近くにあるエリアなので、水害への備えが必要になるかもしれません。土地探しのときはハザードマップを確認するのはもちろん、帰路の途中にアンダーパスや地下道などがないかどうかをチェックしておいた方がいいでしょう。

＞＞長岡市のハザードマップ情報・水害リスクなど詳しくはこちら

最後に長岡市で注文住宅を建てるときのポイントについてお伝えします。昨今需要の高い平屋を建設する場合と、狭小地に住宅を構える場合のポイントを見ていきましょう。

生活動線のシンプルさや家族同士の距離の近さ、バリアフリー化など、メリットがたくさんある平屋。最近高齢者を始め若い世代からも需要が高く、「将来家をもつなら平屋がいいな」と考えている方も少なくないでしょう。しかし上階がない分、土地をある程度広く持たなければ満足のいく住宅にならない可能性があるので、土地探しに難航しやすいというデメリットもあります。

平屋を建てる場合の土地面積の目安は55～70坪程度です。これは国土交通省が公開する誘導居住面積水準に基づいたものですが、家族の人数やライフスタイルによってはもっと広さがほしいという場合もあります。ちなみに長岡市では、移動のために車があった方がより快適に暮らせるので、必要な台数に合わせて駐車スペースも含めて土地面積を考える必要がある点も頭に入れておきましょう。

参考元：住生活基本計画における居住面積水準（厚生労働省）

＞＞注文住宅で平屋を建てる魅力とは？長岡市で平屋を建てるおすすめの間取りも

一般的に15～20坪以下の土地を狭小地と呼び、その狭さゆえに住宅を建てるには工夫が必要なケースがあります。さらに三角形や台形などいびつな形をした土地がよくあるので、土地は安く買えても建築が複雑化してしまい建物の価格が高くなってしまう可能性が。ただし固定資産税を安く抑えられたり、光熱費が通常の広さの住宅よりも安価だったりというメリットもあります。長岡市の狭小地の売買事例を見てみると、土地面積60㎡（約18坪）が300万円で取引されています。（2023年4～6月）コンビニやスーパーなどが多く生活利便性が高いエリアの土地を300万円という価格で手に入れられるのは、狭小地だからこそと言えるでしょう。

長岡市の公示地価やエリア情報などを見てきましたが、気になるエリアはありましたでしょうか？理想の土地を見つけて注文住宅を建てるなら、ぜひR+house長岡インター店へご相談ください。土地探しのプロがお客様のニーズやライフスタイルに合った土地探しをお手伝いいたします。注文住宅の設計相談や家づくり勉強会なども行っていますので、どなた様もお気軽にお問い合わせください。