長岡市で水害リスクが想定されるエリア
長岡市には一年間の流水量が全国で最も多い信濃川が流れているため、信濃川の氾濫による被害が懸念されています。信濃川流域は水害リスクが高いエリアといえるでしょう。
信濃川は長岡市街地を東西に分けるように流れており、川周辺の浸水想定区域は3.0~5.0m、中には5.0~10.0mに及ぶ場所もあります。
たとえば、燕市・三条市・見附市に近い小沼新田や西所周辺です。大河津分水路があり、5.0mを超える浸水深が想定される場所が見られます。長岡大橋や北長岡駅付近、長生橋や長岡駅付近も浸水リスクが高いエリアです。
信濃川より西側では、黒川の流れる与板町や成沢町などのエリアや、渋海川の流れる飯島や西野など、信濃川の支流が流れるエリアで5.0~10.0mを超える浸水深が想定されています。
参考元:重ねるハザードマップ 長岡市参考元:ながおか防災ホームページ|ハザードマップ
長岡市で過去に起きた水害事例
長岡市で過去に起きた水害事例は、最近では2019年10月に起きた台風19号による被害が挙げられます。豪雨により信濃川は過去最高の水位を記録し、支流河川の流れが悪くなり水が逆流する「バックウォーター現象」が発生。この現象により中小河川の水が流出し、今井地区などで床上・床下浸水の被害が出ました。
参考元:長岡市 市勢要覧|台風19号で信濃川が観測史上最高の水位に 最大級の災害に備え防災対策を進めます参考元:ながおか防災ホームページ|令和元年台風第19号 被害等の概要参考元:ながおか防災ホームページ|信濃川早期警戒情報
水害リスクが低い高台の場所とおすすめの居住エリア
長岡市は信濃川の東西にわたり市街地となっており、日々の買い物や外出に便利です。利便性を重視したいなら、信濃川周辺の長岡エリアへの居住がおすすめですが、信濃川周辺は高い水準での浸水が想定されています。
利便性と水害リスクの回避を両立させるなら、高台エリアに注文住宅を建てると良いでしょう。信濃川の東側なら高町付近です。信越本線宮内駅にも近く、付近にはスーパー「原信」や「マルイ」、飲食店なども並びます。
信濃川の西側なら、青葉台や陽光台、関原町などがおすすめです。「長岡ニュータウン公園」や「長岡ニュータウン運動公園」などもあり、子育て世帯ものびのびと暮らせます。
長岡市は車を所有する方が多く、車があれば商業施設や公園などへのレジャーにもあまり不自由しません。また、後述する土砂災害のハザードマップもあわせて確認してみましょう。
家づくりで有効な水害対策
水害に遭うリスクを少しでも減らすには、水害に強い家づくりを検討すると良いでしょう。とくにポイントとなるのが、床上浸水を想定した対策です。以下で水害に備えた家づくりについて解説します。
基礎を高床式にする
住宅の基礎を上昇させる方法で、主には基礎を全体的に押し上げる方法と、1階部分を駐車スペースなどにした「ピロティ構造」などが挙げられます。
ただし、ピロティ構造は地震の揺れには強くないため、耐震性も兼ね備えておかなければなりません。
土地に盛り土をする
土地に土を盛り、全体的にかさ上げする方法です。居住部分が高くなるため床上浸水を防ぎやすくなります。
防水性のある囲いを設置する
防水性のある塀で住宅を囲むと、敷地内への水の浸入を防げます。門や玄関などの開口部にも防水性のある扉を設けておきましょう。
防水性のある外壁を用いる
1階部分の外壁を、防水性に優れた素材で固めるのも有効です。RC構造にする方法や、防水塗料を塗り防水性をアップさせる方法などがあります。
>>長岡市の気候に適した耐雪住宅とは?家づくりに重要な性能基準を紹介
長岡市の地盤の特徴
長岡市に流れる信濃川の両岸には沖積平野が広がります。長岡市の地形は扇状地、氾濫平野などから成っており、長岡市街地で見られる扇状地には盛土により造成された地域があり粘土質を含みます。
氾濫平野は、過去の河川の氾濫により運ばれた土砂が蓄積してできた地形です。そのため、地盤は軟弱である可能性が高いでしょう。
土砂災害のリスクが高いエリア
長岡市で土砂災害警戒区域等に指定されているエリアは、山側に集中しているのが特徴です。信濃川の東側では浦瀬町や悠久町、村松町などにレッドゾーンの指定箇所があります。
一方、西側では国道404号や8号線沿いの山あいにレッドゾーンが点在しています。
液状化の仕組みと起きやすいエリア
液状化は、地震の強い揺れにより緩んだ砂質地盤が液体化する現象です。土壌内の砂粒は、水分や空気を含んだ状態で形成されています。地震の揺れが加わると砂粒の結合が離されてしまい、水分が地表に噴出してしまうのです。
長岡市で液状化の可能性が想定される地域は、信濃川の周辺です。川の周辺は低地に分類され、広域にわたり液状化のリスクがあると想定されています。「液状化しやすさマップ」によると、とくに長岡大橋、大手大橋、長生橋周辺は液状化の危険度が4に指定されており、リスクが高いことが分かります。
参考元:長岡市|市の位置参考元:新潟県土木部砂防課|新潟県土砂災害警戒区域等の指定状況 及び 基礎調査結果の公表状況参考元:国土交通省北陸地方整備局|新潟県内の液状化しやすさマップ 「長岡地域」
長岡市で過去に起きた地震と液状化の事例
新潟県にこれまでに被害を及ぼした主な地震は、1964年の「新潟地震」、2004年の「新潟県中越地震」、2007年の「新潟県中越沖地震」などがあります。また、長岡市では2024年1月1日に起きた「令和6年能登半島地震」で震度6弱を観測しました。
新潟の地質は沼や湿地、旧河川を埋め立てた土地や、盛り土で造成された土地が多く、液状化が起こる可能性が高いエリアが多いです。「令和6年能登半島地震」発生時も、新潟市内で深刻な液状化現象が多数起きています。長岡市でも、引き続き液状化への注意が必要でしょう。
参考元:新潟地方気象台|新潟県の地震(津波)災害
家づくりで有効な地震対策
長岡市には「令和6年能登半島地震」で震度6弱を観測したエリアもあります。いつ起こるかわからない大きな地震に備え、地震に強い家づくりをしておきたいものです。建築には耐震構造や免震構造を取り入れる、地盤の強化には地盤改良を行うなどが有効となるでしょう。
長岡市で災害発生時に受けられる支援制度
長岡市では、自然災害により住宅に甚大な被害を受けた方に対して「被災者生活再建支援金」の支給を行っています。被害の度合いや再建方法に応じて最大で400万円が支給される制度です。そのほか、生活の再建のための「災害援護資金の貸付」も行われています。
また、長岡市による「ながおか防災ホームページ」にて、ハザードマップや防災情報の提供を行っているため、参考にしてください。
参考元:長岡市|防災ながおか参考元:長岡市|長岡市の被災者支援制度一覧>>長岡市で受けられる住宅の補助金とは?医療費に関する制度も紹介
長岡市で水害・地震に強い注文住宅を建てるならR+house長岡インター店へ!
水害や地震に備えて暮らすには、ハザードマップでエリアの自然災害リスクを把握しておくことが大切です。これから注文住宅の購入を予定する方は、自然災害に強い住宅性能を有した家づくりもポイントになります。
R+house長岡インター店では、最高ランクの耐震性能を全棟に適用。さまざまな見学会や個別相談会なども開催しておりますので、お気軽にお問い合わせください。