長岡市の気候の特徴
長岡市はどのような気候の日が多いのでしょうか。まずは長岡市の気候の特徴について紹介していきます。
気温
気象庁によると、長岡市の1991年~2020年の年間平均気温は13.3度です。冬は気温が低く、1月の日最低気温は-0.7度で、季節風が強く吹きます。また、長岡市は冬季に冬型の気圧配置となるため、降水量が多くなり雪がよく降る豪雪地としても知られています。また8月の日最高気温は30.9度です。このように長岡市は、夏と冬の気温差が大きいことから四季の移り変わりがはっきりとしており、豊かな自然が育まれています。
参考元:気象庁|過去の気象データ検索|長岡(新潟県) 平年値(年・月ごとの値)
参考元:気象庁|過去の気象データ検索|長岡(新潟県) 平年値(年・月ごとの値)
降水量
前述したように、長岡市は冬季に冬型の気圧配置となるため、降水量が多くなります。年間降水量の約50%が冬に降り、その大部分が降雪によるものです。一方で4~10月は日照時間が増えて降水量が減る傾向にあります。また、東京は6月中旬に梅雨のピークを迎えますが、長岡市がある新潟県では7月中旬に梅雨のピークを迎えます。
参考元:長岡市|長岡市地球温暖化対策実行計画 2章 市域の現状
参考元:長岡市|長岡市地球温暖化対策実行計画 2章 市域の現状
積雪量
長岡市に「大雪が降る寒冷地」というイメージを持つ方が多いでしょう。積雪量は、山間部や平野部、海岸部など地域によって大きく異なります。年最深積雪の平年値をみると、寺泊地域、和島地域などの平野部や海岸部では100cm未満~150cm未満と比較的積雪量が少ない傾向にあり、栃尾地域、山古志地域、川口地域、小国地域などの山間部では200~250cmとなっています。長岡市では年毎に降雪量が異なっており、昭和期では1963年に318cmを記録するほどの豪雪が降ったのに対して、平成期では2002年に30cmと比較的雪が少ない傾向が続いていました。2022年1月の最深積雪は69cmで、昭和ほど多くない積雪量であることがわかります。
参考元:新潟地方気象台 | 新潟県の気象の特徴
参考元:気象庁|過去の気象データ検索|長岡(新潟県) 2022年1月(日ごとの値)
参考元:新潟地方気象台 | 新潟県の気象の特徴
参考元:気象庁|過去の気象データ検索|長岡(新潟県) 2022年1月(日ごとの値)
台風の傾向
長岡市では、台風の進路によって、雨や風の強さによる影響が大きく異なります。日本海を北東に台風が進むと、雨量は少ないですが南西~西の強風が吹き、フェーン現象が起こりやすくなり、新潟県のすぐ西を北上すると暴風が吹きやすい傾向にあります。また、新潟県付近を北上すると雨風共に強くなり、東を北上すると大雨となって、海上や海岸では風も強くなるでしょう。また、新潟県に暴風災害をもたらす台風は、新潟県から少し遠ざかったタイミングで急に風が強く吹くことが多い傾向にあります。台風が遠ざかっても暴風には注意しましょう。
長岡市の気候の特徴から見た住宅性能の基準
上記で説明した長岡市の気候の特徴を踏まえて、どのような性能の家に住んだら良いのでしょうか。以下では住宅性能の基準について紹介していきます。
省エネ基準地域区分を確認しよう
住宅性能の基準を知る前に、地域それぞれの省エネ基準地域区分を知っておく必要があります。省エネ基準地域区分とは、地域それぞれの気候に合わせて定められた住宅性能の基準のことです。例えば、気候の特徴が大きく異なる北海道と沖縄で、住宅性能の基準が同じ場合、快適に暮らせるかどうかという問題を考慮して8段階の基準が設けられています。夕張市は1で那覇市が8、長岡市は5です。
参考元:国土交通省|地域区分新旧表
参考元:国土交通省|地域区分新旧表
断熱基準
ここでは断熱性能を示すUA値について紹介していきます。UA値とは、住宅内部の熱がどれくらい外に逃げやすいかを示した値です。このUA値が小さいほど住宅内部の熱が逃げにくく、断熱性能が高い住宅であることがわかります。以下は、省エネ基準地域区分それぞれに設けられたUA値です。