施工事例「離合集散個室群住居」


アトリエ建築家からのメッセージ

平屋という要望から敷地に沿った南北に長い配置計画とし、大きな屋根を架ける単純な構成としているが、リビングと個室群の上部に設けた屋根は大屋根から突出させることで、その下部に日照を取り込むよう工夫した。
敷地の奥になる南側にはプライバシーを確保した庭を設けそれと接続するリビングの間にデッキテラスを設けることとした。
デッキテラスの上部にも大屋根を架けることで、内外の領域を曖昧にしながら、積雪への配慮を施した。
今時の言葉でいえば、本人は二地域居住ということになるが、本計画における家族は、平日は離合し、週末は集散するという新しいスタイルを模索しようとしているのである。
言い換えればこの住宅は、家族と共に快適な生活を送るための器であると共に、建築主が居住していない間も家族を守るために建てる住宅なのである。

この新しい家族像が快適に生活できる住宅として「離合集散個室群住居」を提案する。

建築家:長谷部勉(はせべつとむ)先生