施工事例 「癒しの場~日常と非日常~」


アトリエ建築家からのメッセージ

奥様のエステサロンを実現するための住宅。
望まれたのは、サロンを訪れる方が心安まりくつろげる空間です。

この要望に対して、家族の日常空間とサロンの非日常空間をいかに分節するか、が要でした。
その解答として、住宅とサロンのボリュームを分けながら、動線と機能面でも分離する方法を採用しました。
それにより限られた面積の中で、日常と非日常の双方で過ごす時間を大切にしつつ、
安心してくつろげる場を確保することを考えました。

敷地は西側が川を臨める道路側に視界が開けており、他3方は隣家に囲まれた条件です。
その条件の中で、南東角の隣家の空間が空いていることを活かし、
そこから差し込む東からの朝日を、朝食の準備をするキッチンに導き入れます。
日中の南の明るい光は、2階の吹抜を介して1階リビングに降りそそぐよう開口部を設けました。
また南西の方角から強い風が吹くため、サロンのボリュームをずらして南西に配置することで受けた風を和らげ、
住宅南面のメイン開口部がダイレクトに風を受けないような配置計画としています。

人に癒しを与えるには、自身が癒しを受け、ゆとりを持てなければ成し得ないと考えます。
家族で過ごす豊かな時間を大切にできる日常の癒しの場と、
奥様が訪れる方に与える非日常の癒しの場、
その両方が叶う空間作りを目指しました。

建築家:井上郁子先生