建築家との打合せで話すことって?




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こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

今回は、こんなお悩み相談が届いています。

 

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【お悩み】

Q. 建築家との打合せで何を話せばいいですか?

注文住宅を建てるつもりで、先日、友人に知り合いの建築家の方を紹介してもらいました。近々、最初の打合せをその方の事務所ですることになっているのですが、正直なところ、とても緊張しています。予算もそれほどあるわけではないですし、あまり希望を伝えすぎても悪いのかな、とか思っています。建築家さんとの最初の打合せって、どんな準備をしていけばいいのでしょうか。「こんな家を建てたい」と、雑誌の切り抜きを持って行ったりしたら失礼だったりしますか?何かアドバイスがあれば教えてください。

 

はい、ではまずこうお答えします。

全然失礼じゃありません!

「こんな家、いいなあ」というイメージがあるのなら、それはむしろ、持って行くべきです。そして、希望はしっかりと伝えてください。「私たちはこういう家に憧れています。こういう暮らしがしたいです。こういうインテリアを素敵だと思います」そういったイメージは、できるだけ具体的に、建築家さんに伝えてください。

 

 

そもそも、「なんでもいいから家をつくってください」と注文住宅をオーダーするとしたら、それ自体が大きな矛盾です。なんでもいいなら、安い中古物件や売れ残った建売住宅でもいいはずです。注文住宅を選択した以上、家づくりには夢があるはず。ロマンがあるはず。希望があるはず。自分たちがどんな家を望んでいるのか、どんな暮らしをしたいのか。まさにその未来予想図を上手に建築家に汲み取ってもらうことこそ、家づくりの最初の一歩になるわけです。

 

ただ、建築家との打合せに、ちょっと尻込みしてしまう気持ちも分かります。「建築家」ってなんだかステイタスのある職業に感じちゃうし、芸術肌なイメージもあったり、先生って呼ばなきゃいけないのかな、とか思っちゃったり。もし建築家の設計したプランが気に入らなかったとき、注文をつけたりしたら自分が物分かりの悪いヤツと思われるんじゃないか…とか。

 

でも、「建築家の先生に設計をしていただくのだから、もう、自由な発想で、おまかせします。もう全面的にプロの仕事を信じていますから!」なんていうスタイルで取り組むと、あとになって、「こんなつもりじゃなかったんだけどな…」「あの建築家はウチの家族のことを何も分かってない!」なんてトラブルになることが多いです。

 

家を設計する建築家にしたって、「どんな暮らしをしているのか」「どんな家族なのか」「どんなものが好きで、どんなものが嫌いなのか」そういった価値観や考え方を共有できなければ、何をどう設計していいか分からない…と途方にくれてしまいます。

 

建築家の仕事は、「その家族の個性を生かして、ライフスタイルに合った家を設計すること」です。自分の芸術作品を発表するために設計するわけではありません。

 

「こんなことを言ったら失礼かな」「あんまり希望を出しすぎるとウザいと思われるかな」「要望を伝えるのは、面倒くさいと思われない程度にしておこう」そんなふうに遠慮をする気持ちもわかりますし、お互い人間ですから、配慮し合うことは大切です。

 

でも、家は、これからずっと暮らしていくもの。本当にこうしたい、という希望は、きちんと余すことなく伝えるべきだと思います。その上で、「これはできるけれど、この希望と両立させるのは難しい」「この希望はこういったプランで叶えてみませんか」など、建築家の判断やアドバイスに耳を傾けましょう。

 

というわけで、前置きが長くなりましたが、建築家との家づくりの打合せで、事前に用意しておきたいこと、考えておきたいことをまとめてみました。ぜひ参考にしてください!

 

(1)まず過去を見る!これまでの暮らしを振り返ろう

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第一にやるべきことは、これまでの自分たちの暮らしを振り返ることです。家族ひとりひとり、朝起きてから夜寝るまで、どんな生活パターンを繰り返してきたか。家のなかでの決まり事は何か。そして、次の3点をピックアップしてみましょう。

 

・朝から晩までの毎日の生活サイクル

・これまでの生活で不便に感じたことや不満だったこと

・これまでの生活で大切にしていたこと

 

(2)次に、遠い未来を見る!10年後、20年後の自分たちをイメージしよう

 

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過去を振り返ったら、次は未来です。といっても、家を建てたら親戚や友人を呼んでパーティするとか、そういう近い将来ではなく、もっと遠い、10年後や20年後の未来です。

 

子どもは何人いるか、自分はどんな仕事しているか、夫婦はどんな生活をしているか、そして子どもが巣立った後、どんなふうに未来の家で暮らしていたいか。具体的なことを決める必要はありません。なんとなく、漠然とでいいのです。「ああ、ふたりの子どもがいつか独立したら、庭でガーデニングを夫婦で楽しんで、美味しいものを食べて暮らしたいなあ。年に二度か三度は旅行に出かけたいなあ」とか、そんな感じでいいのです。

 

遠い未来を思い浮かべることで、なんとなく、「よし」とするものが見えてきませんか?

家づくりで迷いが生じたときに、「あの未来を手に入れるには、こっちの方がいいな」そんな判断ができるようになると思います。

 

 

(3)家づくりの概要を作ろう

 

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さて、いよいよここからは具体的な項目に進みましょう。

まずは、家づくりの概要です。まずは最低限、次のポイントをまとめておくことで、話はスムーズに進むでしょう。

 

・家族構成をリストにする(年齢・仕事・趣味など)

・入居(引き渡し)の希望日・希望時期を設定する

・家づくりの予算の上限を意識しておく(段階的に、基本的にこのくらいの予算、もしふくれた場合でもこのくらいの予算まで、と設定しておくとよいです)

 

 

(4)欲しい部屋の希望を具体的に考える

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リビングや寝室など間取りの基本的な空間の他に、最低限必要だと思う部屋があれば、その広さや使用目的などを明確に伝えられるようにしておきましょう。例えば「車が趣味なので広いガレージが欲しい」とか、「大量の本を収納できる書斎が必要」とか、「家事の合間に趣味の洋裁ができるちょっとしたスペースが欲しい」とか。

 

その際、ただ、「書斎が欲しいんですけどー」と伝えるだけじゃなく、「夜、子どもが寝静まってから読書や仕事ができるように、書斎を設けたいんです」と伝えれば、建築家は、「それなら寝付いた子どもを起こさないよう、物音ができるだけ聞こえない場所にしよう」とか「寝室の近くに書斎を持ってきた方が便利かな」とか「パソコンとその周辺機器を置けるように広めのデスクが必要だ」とか「それならコンセントも多めに必要かな」とか、いろいろ細かい部分まで考えてくれるわけです。

 

 

(5)見た目のイメージ、GOODとBADを考えてみよう

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注文住宅の魅力のひとつが、デザイン性です。どんな外観が好みか、どんなインテリアを素敵だと思うか、雑誌やネットなどで、いろいろ見てみてください。そして、気になるデザインを、次のように振り分けてみてください。

 

・「いいなあ」と思う具体的な憧れのデザイン

・「これはないな」と思う具体的なNGのデザイン

 

可能であれば、切り抜いたり、コピーしたり、プリントしたりして、まとめて持参しましょう。建築家はこれらのイメージを見ることで、好みのテイストや価値観、求めるセンスなどを上手に嗅ぎ分け、プランにしてくれます。

 

 

(6)新居でも使う家具や家財のリスト

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さて、新しい家で使う家具はすべて新調する、というのなら話は別ですが、現在使用しているいくつかの家具は、引き続き使いたい、というものがあるはず。家具や家電のリストをしっかり作っておくと、建築家も設計がしやすいです。

 

「リビングはこんな感じがいいと思います」「いいですねー、あ、でも、これウチのソファ入るかな…超でっけんすよねー」「…それ、先に言ってくださいよ…」なんてことになると、お互い気分悪いですから、“すでに決まってること・モノ”は、事前に伝えておきましょう。

 

「車は二台。タントとラシーンです」とか、「今使ってる無印良品のベッドをふたつ並べて使います」とか、「こないだ東京行ったときに、IDEEでもうダイニングテーブルを注文してきちゃいました。あは」とか。

 

 

(7)街の雰囲気、敷地の感じ

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すでに土地が決まっているなら、どんな街で、周辺環境はどんな感じかというのは、必ず伝えなければいけないことです。敷地の所在地の住所、それから測量図があれば必ず持参しましょう。

 

玄関はここがいい、リビングはこっちの方角がいい、といった希望があれば、具体的に敷地の図を描いてみたり、ここにこれを、と簡単なスケッチを用意すると話が早いですし、間違いがありません。

 

 

(8)こんな暮らしをしたい!

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最後になりましたが、とても大切なこと。「新しい家でこんな暮らしがしたい!」というイメージを考えてみましょう。自分たちの趣味、好きなこと、好きな時間、楽しいと思うこと、逆にこういう暮らしはしたくない、というイメージでもOKです。思いついたこと、箇条書きにしてみてください。

 

例えば、

・娘と一緒に料理をしたいので、キッチンは広めで明るく開放的なのがいい!

・モノがゴチャゴチャした家はいや!きちんと整理整頓できる暮らしがいい!

・仕事が早番の日は、夕方の早い時間に帰ってきて、夕焼けを眺めながらビールを飲んだり風呂に入ったりする時間がいちばん好き。そのひとときを充実させたい!

・そんなに広くなくていいから、子どもと一緒にキャッチボールできるような庭が欲しいなあ。

・学生時代からの友達を呼んで、ときどき家で飲み会をしたい!

・朝の光がたっぷり入る寝室で寝起きしたい!

などなど。

 

 

あなたと一緒に家づくりに取り組む建築家は、昔からの知り合いや友人でもない限り、あなたのことをまったく知らないところから、あなたの暮らしをデザインしなければいけません。

 

そのためには、やっぱり、あなたの(あなたの家族の)情報が必要です。個人的なもので構いません。「私たち夫婦は大の阪神ファンで、CSのプロ野球セットを契約して、毎晩ふたりで試合を見ています」と言えば、「じゃあ野球中継を見るのに、心地よいリビングを考えよう。きっと黒とオレンジの配色はこの人はNGだな…」となるわけです(笑)

 

どんな家を建てるか。それは、あなたがどんな人なのか、どんな家族と一緒に暮らしているのか、それをもう一度見つめ直し、紹介することに近いような気もします。

 

建築家との打合せに、構える必要なんてありません。ありのままのあなたのことと、あなたの希望を、見栄を張らず、知ったかぶりもせず、素直に伝えればいいのです。

 

以上、今回は家づくりのお悩み相談「建築家との打合せで話すことって?」をお届けしました。