変形敷地を克服しよう!




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こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

 

春になって晴れの日が続いて、気持ちのいい天気だなあ…と思ったら、うーん、暑い…。もう夏のはじまりかー!と、そんな5月の終わり、皆様はいかがお過ごしですか?

 

それはさておき、蒸し暑い初夏がやってきます。家づくりの土地探しに不動産屋さんをめぐったり、土地を実際に見に行ったり、そんな“外回り”的なおでかけが、ちょっと億劫になりはじめる時期でございます。日焼け止め、お忘れなく。男性も。

 

というわけで、今回は家づくりのお悩み相談第七弾。土地探しに関するお悩みをピックアップしました。

 

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【お悩み】

Q.変形の土地って実際、どうなの?

南東向きの角地だったり、住宅街の広くて真四角の土地だったり、不動産屋さんがイチオシの「いい土地」はどうしても高くて手が出ません…。聞くところによると、変形の土地はけっこう安く買えるとか。割安だけど、ちょっと変わったカタチの土地って、実際のところどう思いますか?

 

家を建てるなら、セットで必要となるのが土地。土地はないけど家を建てるなんて芸当は、どんな優れた建築家にもできません(ツリーハウスならできるかもしれませんが…)。土地と家がセットで販売されている建売住宅なら、土地探しで悩むことはありませんが、建売に自分らしさや、ライフスタイルに合った暮らしやすさを求めるのは、まあ無理な話です。「親から土地を譲り受けた」とか、「もともと土地はあるんですよ」とか、そういう家庭なら迷う必要はありませんが、そうでない場合、注文住宅を建てたい人は大前提として、土地探しをして、土地を購入しなければなりません。

 

まあそりゃ広い土地がいいでしょう。ちゃんと道路に面していて、日当たりもよく、真っ平らで、あまり制約のない土地が。でもそういう土地は、当然、人気です。高いです。そして「うーん、高いなあどうしようかなあ、ローンが…頭金が…」と頭を抱えているうちに、ほかの誰かに先に契約されてしまうものです。

 

土地探しの一番のネックは、やはり値段。予算には限りがあるわけですし、「すばらしい土地を買った!でもその分、建物は予算を削って超安普請!」なんてことになっては本末転倒ですよね。やはり住宅は、生活あっての家、家あっての土地ですから、土地の条件を優先させるより、家の性能や設備を充実させた方がいいのではないかと私は思います。

 

さて、不動産屋さんが「ここはいいですよ!早いもん勝ちですよ!」というような土地は高くて手が出ないとなれば、坪単価が少しでも安い条件で探すしかありません。そこで候補としたいのが、「狭く感じる」「細長くて暗い」「道路に面していない」「カタチが三角形」など、ちょっと癖のある土地たち。

 

しかし、これらの「狭小地や密集地」「細長い土地」「旗ざお状の土地」「三角形の土地」などは、建築の上での悪条件と思われるものでも、その性質を逆手に取ったり上手に設計すれば、むしろそれが個性となって、愛着のわく「自分たちらしさ」に昇華できることもあります。変形地だからといって、真っ先にリストから外すのはもったいない。特に、建築家と一緒に家を建てるのならば、その個性を、建築家に思いっきり生かしてもらいましょう!

 

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まちなかの住宅密集地に代表されるような、「狭い」「すき間がない」「日当たりがイマイチ」の土地。プライバシーの問題や駐車場の問題もあったりします。こういった土地の難点は、日当たりや風通しの悪さ。それを解消するには、横の広がりが不可能な条件下では、縦(高さ)の広がりの点で工夫をしたいところです。

 

例えば、スキップフロア。普通、建物は1階があって、その上が2階になっていますよね。これを、階の半分の高さずつずらして建てるのがスキップフロアです。フロアの一部を0.5階ずつ持ち上げるようなイメージ。1階、1.5階、2階、2.5階、のように(※東京に詳しい方は、渋谷の東急ハンズを思い浮かべてください)。こうすると、それぞれの部屋は狭くても、立体的でつながりがあり、視線が斜め上下に広がるので、なかなか素敵な生活空間ができあがります。

 

また、通常は1階にあることの多いリビングダイニングやキッチンを、まるごと2階に持ち上げるというのも、日当たりやプライバシーの問題を解消するとても有効な手段です。2階LDK、都市部の住宅でけっこう流行っていますよね。こうすれば、光はよく入り、風も通り、外からも見えにくくて快適です。

 

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長方形、それも映画のワイドスクリーンのような細長い土地というのも、けっこうあります。うなぎの寝床、といわれるやつです。昔ながらの商店街でよく見る、玄関部分は店一軒分で奥に長い家屋(町屋)を想像してみてください。なにしろ間口が狭いので、日当たりに問題があることが多いようです。

 

そんな土地は、細長い土地の個性を生かして、ど真ん中に中庭なんぞを作ってみてはいかがでしょうか。そうすることで、土地の真ん中から光を取り入れ、けっこうオープンでオシャレな雰囲気になることも。テラスやデッキにすれば、友達を呼んでのバーベキューなども楽しそうです(住宅密集地の場合は、隣近所が気になってなかなかできないかもですが…汗)。

 

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三角形の土地に、角がすべて直角の普通の家を建てると、土地を無駄に使ってしまう場合が多いです。ならばいっそのこと、思い切って家も三角形にしてしまうとよいのではないでしょうか(家が三角形といっても、三角錐の家を建てる、という意味ではないですよ!土地のカタチに上手に沿った三角柱の家を建てる、という意味です)。

 

ただこの場合、大手のハウスメーカーに代表されるような規格住宅では対応不可のことも多いので、できれば三角形の土地を上手に使った経験のある建築家に仕事を頼みたいものですね。

 

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旗ざお状の土地とは、四方を隣家に囲まれて、道路から路地を通って出入りするような土地のこと。お子様ランチの旗を思い浮かべていただいて、国旗の部分が土地、爪楊枝の部分が路地、チキンライスが道路、と考えていただければわかりよいかと思います。

 

家に入るのに、道路から路地を歩くなんて面倒だなあ、と思うかもしれませんが、いやいや、ちょっと待って。その土地を選んだ時点で、それは「アプローチ付きの家」ってことです。アプローチのある家。いいじゃありませんか。確かにクルマの出入りは不便かもしれないけど(そもそも駐車場をよそに借りないといけない場合もあるけれど)、アプローチを自由にできるなんて、それはそれで楽しそう。

 

おもての道路を曲がってから玄関ドアにたどり着くまでの十数秒、あるいは数十秒、その距離を時間を楽しめるような、素敵な路地づくりをすればよいのです。木や花を植えたり、石畳にしたり。純和風、茶室風、イングリッシュガーデン風、無機質でモダンなコンクリート、などなど、アイディアをいろいろ考えてみてください。

 

 

 

変形地だからといって、土地選びの候補から無条件で除外したりするのは、もったいないと思います。悪条件を逆手にとって「個性」にできるのは、プランニングの力。建築家の腕の見せ所でもあるのです。

 

何より大事なのは、「いい土地」を買うためのお金で、「いい家」を損なうことがあってはいけないということ。家づくりって、家を買うことなんです。土地を買うことじゃないんです。それだけは忘れないでくださいね!土地は変形地でも、それに合わせた「いい家」を建てればいいのです!

 

以上、今回は家づくりのお悩み相談第七弾「変形敷地を克服しよう!」でした。