エアコンを使う季節に気にしたいC値の話




web033_006

 

こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

6月ももう半ば。気温もぐんぐん上がって、じめじめして、日本の初夏って感じの気候になってきましたね。

 

「最近になって、エアコンの冷房つけはじめました」というご家庭も多いのではないでしょうか。「じめじめするので今の時期は『除湿』を主に使っています」というお宅もあるでしょう。

 

エアコンをつけはじめると気になるのが、電気代がバカ高くなること。4月5月の電気代と、これからやってくる7月8月の電気代って、かなりの差があるんですよね…。

 

そこで今回は、こんな家づくりのお悩みをご紹介しましょう。

 

web033_002

 

【お悩み】

Q. 気密性とC値についてわかりやすく教えてください!

先日、とあるハウスメーカーの方と知り合うことがあり、家づくりの相談をさせてもらいました。そこで、気密性の高い家をつくると毎月の冷暖房のコストを抑えられると聞きました。「へー、そうなんですかー」とそのときはなんとなく分かったふりで聞き流していましたが、あとから、「気密性ってつまりどういうこと?」と疑問に感じたので、教えてください。またそのハウスメーカーの方が言うには、「C値」という指標があるそうですが、それはどのように測定し、比較すればいいのでしょうか。よろしくお願いします。

 

 

はい、お答えいたします。

まず、気密性の高い家をつくると、気密性の高くない家に比べて、冷暖房のコストを抑えられるというのは本当です。

 

web033_003

 

そもそも、住宅の気密性とは、建物の内側と外側の空気がまざらないように、内側の空気がどれだけ密閉されているか、ということです。「すきまがない」と言い換えてもいいかもしれません。

 

気密性が低いとどうなるか。まず、すきま風が入ります。すると、計画的な室内の温度調整や換気がうまくできません。それはつまり、暖房や冷房の効率がすこぶる悪いことになります。それに花粉や埃なども入り放題です。さらに、窓ガラスだけじゃなく壁の内側で結露が発生し、柱や家の土台が腐りやすくなってしまいます。例えば昭和初期に建てられたような昔の木造の日本家屋を想像してみてください。木のサッシ窓や障子の穴からすきま風がピューピュー。これが気密性の低い家(家の中と外の空気が行き来する状態)の典型です。

 

一方、気密性の高い家(高気密な家)とは、ざっくり言えば、すきまが少ない家のこと。上に挙げたような問題が起きない家のことです。

 

web033_004

 

でも、どの家が気密性が高くて、どの家が低いかなんて、はっきり言って、外観を見ても中に入っても、まったくわからないですよね? なんせ相手は空気ですから。

 

そこで、気密性を比較したりするための、客観的な指標が生まれました。それが「C値」というわけです。C値は、床面積1㎡あたりの隙間面積㎠で表されます。床の広さに対する、家のすきまの大きさ、ということです。この値が低いほど、高気密な家(=すきまの少ない家)ということになるのです。

 

今の日本国内の住宅は、さまざまなC値の住宅が建ち並んでいます。C値0.2の家があれば、C値5.0の家もあります。見た目には違いなどありません。気密性をどれだけ重要なものと考えて家を建てたか、気密性を高めるための施工をどれだけやったか、工法の違い、壁の中の状態、施工時にきちんと業者が仕事をしたか、そういった様々な要因によって、C値は変わってきます。

 

そう、実際のC値は計算で出すことはできません。現場の施工の質によって大きく異なってくるからです。デジタルの世界の話ではないのです。ものすごーく、アナログ。実際のC値は、内装工事の前に、測定して得られる実測値が利用されています。

 

ちなみに、C値の基準として、寒冷地の北海道や青森、秋田、岩手で2.0以下、それ以外の地域で5.0以下という数字が現在、省エネ基準として採用されています。しかし、新潟県、特に雪深い長岡などの地域では、C値の基準は首都圏の住宅と同様に考えるべきではないと私は思っています。個人的には、0.5くらいの低い値をベースに考えた方が、本当に高気密な家を実現できるでしょう。

 

web033_005

 

「断熱性能が大事」とアピールする住宅メーカーはたくさんあります。でも、「気密性能が大事」と主張するメーカーは多くありません。なぜなら、高い気密性能を実現できるメーカーは、実はそれほどたくさんはないからです。

 

全国大手のメーカーであっても、採用する工法の構造上などの問題で、案外、気密性能がおろそかになっていたりします。そういうメーカーの営業さんは、たいてい、気密性の話をしません。しても、「省エネ基準値の範囲だから全然問題ない」という答えだったり、「風通しのよい家の方がよいですよー」なんて答えだったりすることも…。

 

ちなみにですが、風通しがいい家、というフレーズは聞こえはいいですが、見えない壁の内側が結露しやすく家が腐食しやくなってしまいますので、ご注意を。

 

というわけで、丈夫で長持ちする家、エアコンの冷暖房のコストを抑えられる家をつくりたい、と思った方は、気密性について、ちゃんと住宅メーカーや建築家さんと話した方がよいです。もし分かるようなら、その会社で建てている家のC値を確認してみてください。

 

そして、できれば家づくりの過程で、実際にC値の測定をしましょう。これは専門の業者への依頼が必要です。費用は数万円、所要時間も数時間ですので、それほど大がかりな作業ではありません。自分の家が本当に気密性の高い家かどうか、自分の目で確かめてください。

 

 

そんなこんなで、まとめると、気密性については次の3点を覚えておいてください、ということになります。

 

まず、省エネで長持ちする性能のよい家は、気密性が高いということ。次に、気密性を示すのはC値の数字で、その値が小さいほど高気密であること(0.5くらいの低い値が望ましい)。最後に、家づくりのパートナーであるメーカーやビルダーとはちゃんとC値の話をしましょう、ということ。

 

以上、今回はエアコンを使いはじめるこの時期だからこそ気にしたい、気密性とC値のお話でした!エアコンをがんがんつけても、冷気ががんがん外に漏れていたら、ほんと、もったいないですからね。