秋の夜長、続・名作映画を堪能しよう!




web065_001

こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

 

先月、秋の夜長を楽しもう、ということで、白黒名作映画のご紹介をさせていただきました。今回はその第二弾、白黒ではなくカラー作品の、秋の夜長にじっくりと楽しみたいおすすめ映画をお届けしようと思います。

 

とは言っても、名作映画なんて、100本でも200本でも紹介できちゃうので、どれを選ぶか困ってしまいます。そこで、今回は年代毎に一本ずつ、名作としても名高く、かつ、私個人としても名作だと思う、そんなアメリカ映画を4本並べてみることにします。もしもまだ見ていない作品があって興味がわいたら、ぜひレンタルショップで借りてみてくださいね!

 

web065_002

(1)70年代より、フランシス・F・コッポラの名作「ゴッドファーザー」

 

個人的にはウディ・アレンの「アニー・ホール」を推したいところなのですが、それはまたいつか別の機会に譲ることにして、70年代の名作として誰もが納得してくれるのは、やはり「ゴッドファーザー」でしょう。スピルバーグの「未知との遭遇」、スコセッシの「タクシードライバー」などもありますし、「70年代といえば『燃えよドラゴン』以外に選択肢はない!」という方もいらっしゃるかと思いますが、それでもやっぱり「ゴッドファーザー」。他の年代の紹介作品に文句をつけられることはあっても、この70年代→「ゴッドファーザー」だけは鉄板だと思っております。

 

1972年のアメリカ映画。監督はフランシス・フォード・コッポラ。ソフィア・コッポラのお父さんです。主演はマーロン・ブランド、その隣にアル・パチーノ。作品が3時間近くにもおよぶため、その上映時間でDVDを借りるのをためらう方もいるかもしれませんが、大丈夫、見れます(笑)

 

この映画はなんといっても、「ゴッドファーザー」という名にふさわしい重厚感が特徴です。レンブラントの絵画のような、闇の濃い表現に、マーロン・ブランドの存在感。格別です。描いているのはニューヨークのマフィアの世界。すごい迫力です。しびれます。ドキドキします。

 

マフィアということで日本のやくざ映画と通じるところもありますし、逆にこの映画に影響を受けた日本のやくざ映画なんて本当に星の数ほどあるでしょう。とはいえ、この本家「ゴッドファーザー」はただのアクション映画ではありません。物語性の高さ、映像の美しさ、そして役者の魅力。とにかく「魅せ方」が素晴らしい。秋の夜長にこの映画を見るだけで、その一日の価値は保証できる、そんな作品です。

 

あ、レンタルショップでうっかり間違えて、いきなり「ゴッドファーザーⅡ」とか「Ⅲ」を借りてこないように!

 

web065_003

(2)80年代より、恋愛映画の名作「恋人たちの予感」

 

「ET」をさしおいて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をさしおいて、「ダイ・ハード」をさしおいて、「シャイニング」をさしおいて、「アマデウス」をさしおいて…以下略、ここは恋愛映画「恋人たちの予感」をご紹介しようと思います。

 

1989年の作品で、監督はロブ・ライナー。「スタンド・バイ・ミー」を撮った監督です。主演には、ビリー・クリスタルとメグ・ライアン。90年代はラブコメの女王的な活躍を見せたメグ・ライアンの、その出世作ともいえるのがこの作品でしょう。

 

「ゴッドファーザー」とは対照的に、上映時間は100分未満。ちょっと長めのテレビドラマ感覚で気軽に見られるのがいいですね。テーマも明確で、わかりやすいです。すばり、「男女のあいだに友情は存在するのか?」。「男女の愛と友情」に焦点を当て、一組の男女の11年という長い月日の変化を描いています。

 

80年代の終わりに公開されたこの恋愛映画が、いわゆる「ラブ・コメ」のジャンルに与えた影響は大きく、その後のアメリカのロマンティック・コメディのみならず、90年代の日本のテレビドラマにも、この作品を下敷きにしたようなテイスト、形式のものがたくさん生まれました。

 

web065_004

(3)90年代より、タランティーノの衝撃「パルプ・フィクション」

 

まず最初に「パルプ・フィクション」が名作なのか? と疑問に思われる映画ファンもいらっしゃるかもしれません。「くだらない話(=パルプ・フィクション)」というタイトルの通り、感動も涙も人間賛歌もない、エピソードの羅列で構成された、ある一定の年齢層以上の方々からは「?」が投げかけられて終わりそうな映画です。

 

でも、「タイタニック」「ジュラシックパーク」「アルマゲドン」などといった、大規模で映像にお金がかかっていてストーリーテリングの王道を行く映画が全盛を誇った90年代にあって、それとは違う別の路線、人間の救いようのなさや滑稽さをかっこよく描いた映画の方向性が支持されていたのもまた事実。

 

タランティーノの「パルプ・フィクション」「レザボア・ドッグス」、ヴィンセント・ギャロの「バッファロー’66」、コーエン兄弟の「ファーゴ」「ビッグ・リボウスキ」など、強くて正しくて愛に満ちたアメリカではなく、弱くて、醜くて、でも愛に満ちたアメリカ。そんな映画たち(その多くはミニシアター系)のなかから、やっぱり「パルプ・フィクション」を取り上げたいと思うのです。

 

時間軸が入り乱れるプロット、下品な会話のオンパレード、救いようのない人間たちと平凡な街、複数のエピソードの交差、それらが一本の映画として、裏街道から彗星のごとく登場し、「こういうのも面白いよね」とみんなを納得させた。そういう意味でも、やっぱり「パルプ・フィクション」は名作の一本に数えたい。

 

この作品に価値がある、ということは、出演を決めた俳優たちのラインナップを見ていただければわかるかと。ジョン・トラボルタ、ユマ・サーマン、サミュエル・L・ジャクソン、ブルース・ウィリス、ティム・ロス。どうですか、名作にふさわしい(笑)、超豪華映画じゃないですか?

 

ちなみに、これは、ファミリーで楽しむ映画ではありません。小さい子どもたちやおじいちゃんおばあちゃん、ましてや義父や義母と一緒に楽しもうなどとは、絶対に考えないほうがよいです。

 

web065_005

(4)00年代より、ティム・バートンの優しさ「ビッグ・フィッシュ」

 

さて、まだ記憶にも新しい00年代。アメリカは2001年の同時多発テロとその後の戦争、さらにはリーマンショックなど、様々な社会全体の揺れ動きをどうしたって引きずらざるをえない時代ですが、そのなかだからこそ、現実を直視する映画、真実を見つめる映画、正義を訴える映画ではなく、映画でしかできない美しい表現、目に見えないものを描くやさしさにスポットを当てたいと思います。

 

そこで、ティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」をピックアップしました。この作品のテーマは「父と息子」でしょうか。大げさな昔話をしてきた父親に、それって本当なの?と疑問を持つ息子。そしてそのメインストーリーが、ファンタジックに、美しい色彩、映像表現、美しく個性的な出会いとともに語られていきます。

 

あまり醜い部分のない映画なので、逆に好ましく思わない方もいるかもしれません。でも、父親のほら話の真偽を見極めようとする息子のまなざし、最期のときを迎えようとする父親の心の内。それらを描くこの作品は、ファンタジーという誰も信じない大きなほら話(=ビッグ・フィッシュ)のなかにある、「真実」を照らしているように思えてなりません。

 

息子役にはユアン・マクレガー、父親役にはアルバート・フィーニー。どちらもこの映画にぴったりです。監督のティム・バートンは、この作品の前の年に父親を亡くし、子どもを授かったそうです。この映画にこめる想いが、伝わってきます。

 

 

さて、そんな感じで、秋の夜長に楽しみたい4本の名作映画を、年代別にご紹介しました。異論があるのは百も承知でございます。でもこの4本を観て、「4本ともつまんねー!」ということはないと思います。映画ファンであれば、とっくに4本とも観ている、というか4本とも観飽きた、という方もいるかもしれません。

 

映画のいいところは、一本気に入ったものを見つけると、そこから派生してどんどん好きな作品や興味のある作品が増えていくこと。例えば「ゴッドファーザー」が気に入ったら、ぜひ「ゴッドファーザーⅡ」「ゴッドファーザーⅢ」にも手を伸ばして欲しいですし、あるいはコッポラ監督の娘さんのソフィア・コッポラによる「ロスト・イン・トランスレーション」や「ヴァージン・スーサイズ」を見比べてみるのも楽しいもの。「アル・パチーノやべえ、かっこいい」と思ったら、アル・パチーノの出演作品を、若い頃の「狼たちの午後」「セント・オブ・ウーマン」や、ある程度渋くなってからの名作「インサイダー」など見比べてみるのも面白いもの。

 

新しい家を建てて、生活にゆとりが出てきたら、最新の視聴環境で古今東西の名作映画にどっぷりハマってみる、そんな暮らしもけっこう素敵だと思います。

 

以上、今回は、「秋の夜長、続・名作映画を堪能しよう!」をお届けしました!いつか機会があれば、調子に乗って監督別のおすすめ映画紹介や、年代別日本映画のおすすめ紹介もやってみたいものです(笑)