間取りについての基本的な考え方




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こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

 

前回、「資産価値の高い家を建てよう」という記事をご紹介しました。新しく建てるなら、「自分たちが短い期間だけ暮らして使い捨てになってしまう家」ではなく、「世代を超え長期間に渡って大切に受け継がれる家」を建てた方がいいですよね、という内容でした。

 

この「資産価値」という点から、これから注文住宅をつくる方々に、特に注意して欲しいと思うことがあるので、今回はそれをご紹介したいと思います。

 

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注文住宅のよさ、それは皆さんご存じの通り、そしてその名の通り、オーダーメイドの魅力です。自分たちの好みやこだわり合わせて、その通りの家を自由につくれること。

 

「映画が好きだから、地下にシアタールームをつくりたい!」

「親とほどよく仲良く、でもなるべく干渉しない、そんな優れた二世帯住宅をオリジナルでつくるぞ!」

「やばいくらいカッコいいデザインの家をつくって自慢したい!」

 

想像力はどんどん翼を広げ、こだわりは強くなり、図面はどんどんオリジナリティのあるものへと変わっていき、そして現実に、希望通りの家を建てて満足する。それはそれで素晴らしいことです。でも、ちょっと待ってください。果たしてそれは、「資産価値の高い家」なのでしょうか。

 

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実は、資産価値の高い家というのは、「誰にとっても暮らしやすい家」というのが現実的なひとつの条件になっています。例えば、もしその家を売りに出した場合、地下にシアタールームのある家はすぐに買い手がつくでしょうか? おそらく、映画好きの人しか興味を示してくれないでしょう。こだわりの強すぎる家は、資産価値が高いとはいえないことが多いのです。

 

では、具体的には何を第一に考えればいいか。それは「オーソドックスな間取り」です。

実際、中古住宅の市場が確立されているアメリカでは、こだわりの強すぎる間取りの家は資産価値を落とす傾向にあります。アメリカのドラマや映画を見ると、同じようなかたちの家が等間隔に並んでいる風景を目にしますよね? あれは、基本的な間取りのスタイルがほぼ同じだからです。シンプルでスタンダードな間取りの家は、誰にとっても暮らしやすく、それはつまり、売りやすい家、資産価値の高い家、ということでもあるのです。

 

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「でもそれって普通の家を建てろってこと? だったらべつに注文住宅を建てる意味ないじゃん」そう思われる方もいるでしょう。「今のライフスタイルに合った家を建てたい」と願うのは、みんな一緒です。そこで、将来的な「可変性」を考えてはどうでしょうか。夫婦ふたりで暮らす期間があれば、子どもが生まれて大家族で暮らす期間があり、そしてまた夫婦ふたりに戻ることもあるように、生活の状態や環境に合わせて、間取りも変化できるようにするのです。

 

例えば、前述の映画好きの人のこだわりのシアタールームだったら、完全オリジナルでガチのシアタールームを設計するのではなく、ゆくゆくは子ども部屋にも変更したり、ゲストルームとしてシンプルな空き部屋にもできるように、「間取りの見直し」ができる部屋としてつくってみてはどうでしょうか。これならば、家をいつか売りに出すときも、どんな使い方もできるひとつの洋室として、悪目立ちすることなく、万人に受け入れられるのではないでしょうか。

 

さて、その「可変性」を実現するために必要なのは、家そのものを支えるしっかりした構造体と、内装や配管といった設備が分離できるような構造です。柔軟に可変性のある家づくりができるかどうか、それは、家づくりのパートナー選びにも影響のある、重要な要素かもしれません。

 

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高齢化社会がどんどん進行して、二世帯が同居する家づくりを進める人も増えてきました。二世帯住宅を必要とする家族は常に存在し、その将来的な賃貸需要もないとはいえません。だから、二世帯住宅が悪いというのではありませんが、しかし、資産価値を考えたときに、二世帯住宅は注意が必要、ということはお伝えしておきたいと思います。

 

二世帯住宅を建てる方の多くは、高齢の両親に目が行き届くようにしつつも、あまり気を遣いすぎないように、干渉しあわないように、分けられる部分はできるだけ分けて、一部だけを共有スペースにする、というようなスタイルを目指すようです。

 

でも、一軒の家のなかに、トイレもお風呂も台所もふたつある、という家は、二世帯住宅を求めない人にとっては、あまりにも無駄が多く、使いづらい家です。つまり、売れにくい。「二世帯住宅を建てたら、もう売れないから身動きがとれない」そんな愚痴を聞かされたことも何度もあります。自分たちのライフスタイルにこだわりすぎた二世帯住宅は、売ることも貸すこともできない家になる可能性が高いのです。それはつまり、資産価値的には最低と言わざるをえません。

 

どうしても二世帯住宅を建てたい、という方には、個人的にはタウンハウス型の家をおすすめします。これは、玄関も含めて完全にセパレートされた家が二棟左右に並ぶような構造で、例えば左側の家で自分たちが暮らしつつ、後々、右側の家を一般の人にも賃貸できるような、そんなイメージです。もし家を出ることがあっても、一棟をふたつの世帯に貸す高級アパートのような感じで、賃貸オーナーとして、家を活用することができることでしょう。

 

 

以上、今回は、「資産価値の高い家」としての側面から、間取りの重要性を知っていただきたいというのがテーマでした。家づくりの際には、「誰にでも暮らしやすいスタンダードな家にこそ資産価値がある」ということを頭の片隅にいれておいてくださいね!

 

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