家づくりの映画を観てみよう




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こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

 

家づくりを中心とした話題を毎回お届けしているこのウェブマガジンですが、今回はちょっといつもと違った切り口で家づくりを見てみようと思います。

 

皆さん、家づくりの参考にするものといえば何ですか? 「住宅雑誌」が一番多いでしょうか。住宅に関する雑誌は、求めるテイストやグレードにあわせて様々な種類が刊行されています。新潟県内のエリアに限定したハウジング情報誌もあります。それから、「ウェブ」も便利ですよね。ビルダーやハウスメーカーのHPを観れば、それまでの施工実績やモデルハウスの情報がたくさん入手できます。住宅についてしっかりと勉強したいという方は「書籍」を手にとって熟読するでしょうし、展示会や内覧会、また住宅の価格の相場に敏感な人は「広告・チラシ」を気にするでしょう。

 

でもなかには(100人に1人くらいは)、こんな方もいらっしゃるのではないですか?「映画」。ほとんどの映画は、様々な世界の人間ドラマを紡ぐ映像作品です。そして人間のあるところ、生活あり。生活のあるところ、住宅あり、です。あの映画のような家に憧れる、あの主人公のように暮らしをしたい、そういう気持ちになったこと、皆さんもありませんか?

 

 

(1)子ども心をくすぐる映画の中の家

 

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私が映画を観てはじめて、「こんな家に住んでみたい!」と思ったのは、小学生のとき。家のなかに取り残された子どもの主人公が、泥棒から家を守る映画です。私と同世代の方はもうおわかりですね?そう、『ホーム・アローン』。

 

郊外型の広い家、ジョージアン様式の威厳のある建物を舞台に、主人公・ケヴィン(マコーレー・カルキン)が様々な“防犯対策”を施して、2人組の間抜けな泥棒を撃退します。舞台はアメリカ(それもアメリカらしい、ど真ん中のアメリカっぽさ)ですが、家に設置した仕掛けや罠は、日本の忍者屋敷、からくり屋敷的な興味にも通じる面白さがあり、それゆえかどうかはわかりませんが、日本の子どもたちにも大ヒット。

 

ああ、自分も将来こんな家に住んでたくさん仕掛けを作って悪いヤツを撃退したい、と思ったものです。広い家っていいな、と思ったのもこのときでした。

 

 

(2)モダンデザインと退廃のマッチングが印象的な映画の中の家

 

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アメリカ映画をいろいろ観ていると、別荘や超高級住宅がよく登場し、そしてそこで殺人や暴力事件が起こったり、登場人物が麻薬を吸ったり、そんなシーンを目にします。

 

これは個人的な感想かもしれませんが、白を基調にした(ほぼ空間全体が白い)インテリアほど、狂気的だったり退廃的なシーンを連想させます。有名なところでは『パルプ・フィクション』のボスの家とか、『時計仕掛けのオレンジ』とか。おかげで、真っ白な高級住宅はちょっと怖い。そんな印象が私にはあります。特に後者は、ハイセンスなモダンデザインが美しければ美しいだけ、観ている者をゾッとさせる効果が高いことの、とてもわかりやすい一例なのではないかと思います。

 

 

(3)日本映画の中の家といえば

 

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一番有名なのはどの家でしょう。みんなが一度は観たことがある、という点では、『となりのトトロ』のあの家でしょうか。「お前んち、おばけ屋敷ー!」と言われるほどのボロ家ですが、なんでしょう、ああいう家で子どもと一緒に暮らしたいと考える方はけっこう多いようです。毎日住むにはいろいろ大変そうですが、夏休みの二週間くらいだったら、さつきとメイのあの家で過ごしてみたいなーと思ったりしませんか?

 

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日本で北欧インテリアが人気なのはずいぶんと前からですが、そのアイコン的な存在でもある『かもめ食堂』もまた、「インテリアの参考にしたい映画」みたいな雑誌やウェブの特集でよく登場します。小林聡美が演じる主人公のお店は、狭いながらも清潔でシンプルで、そしてあたたかみがあって、「こういう雰囲気好きだわー」と真似する人も多いですよ。白とくすんだ水色とナチュラルな木の組み合わせ、とても印象的です。

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日本家屋にスポットを挙げれば、日本家屋が美しい日本映画は山ほどあります。小津安二郎的な映画から、最近の有名な作品では、例えば『海街diary』とか。昭和の時代の作品はともかく、現代の日本映画(特に雰囲気を大事にするような映画)は、常に良質なロケーションとして「趣のよい日本家屋」を探しているような印象も受けます。

 

 

(4)家づくりそのものをテーマにした映画

 

ありそうで実はあまりない「建築」そのものをテーマにした映画。ドキュメンタリー映画はけっこう世界中で撮られているようですが、これが劇映画になると案外ないものです。

 

そんななかで、ザ・家づくりという感じで成立しているのが、三谷幸喜監督・脚本の『みんなのいえ』。若い夫婦(田中直樹と八木亜希子)が家づくりを妻の友人の建築家(唐沢寿明)に依頼し、実際に家が完成するまでを描いた人間ドラマです。

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映画に限らず三谷監督の作品はものづくりを描くものが多いですが、この映画もまたしかりで、新進気鋭のデザイナーである唐沢寿明と、依頼主である八木亜希子の実父であり大工の棟梁でもある田中邦衛の対立構造が面白い作品です。

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「カッコいい家にしたい。でもお父さんに建てて欲しい」という夫婦の希望が、モダニズム建築を志向する唐沢寿明 vs 昔ながらの日本家屋しか建てられない田中邦衛の衝突を引き起こします。ふたりはドアの外開きか内開きか、柱の場所、風呂の場所、壁、あらゆる場面で対立。ふたりの間にはさまれるかたちで若い夫婦は右往左往し…というあらすじ。

 

家づくりをこれからはじめようと思っている方には、おすすめです。まあ、これを観て「家づくりって大変なんだな…やめようかな」と思われては困りますが…(笑)、家づくりには決めなければいけないことがたくさんあるということ、家づくりのアプローチはひとつではないこと、みんなが意志をひとつにしてこそよいものができること、職人も建築家も「いい家を作りたい!」という情熱を大切にしていること、そんなことを、実際の家づくりの前に感じてもらえれば…と思います。