子ども部屋について考える




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こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

これからどんどん気温が上がり、あと一ヶ月もすればもう初夏です。

さて、ゴールデンウィークといえば、こどもの日。皆さんはどのように過ごされましたか? 独身の方や、お子さんのいないご夫婦は関係なく普段の休日と同じように過ごされたかと思います(家族で集まって、甥っ子や姪っ子と遊んだ、という方もいらっしゃるでしょうか)。その一方で、お子さんのいるご家庭にとって、この日はとても重要な一日。あちこち連れ回されてお疲れのお父さん、親戚を集めての記念のお食事や行事などで気疲れをしたお母さん、本当にお疲れさまです(笑)。

子どもというのは家族にとってなにものにも代え難い、大切な存在。どのご家庭も、子どもが生まれて、生活習慣や価値観など大きく変化したのではないでしょうか。

子どもの重要性。それは、家づくりにおいてもそう。

実際、子どもの入学や成長をきっかけにして家づくりをはじめる方は、とても多いのです。

先日、知り合いから「そろそろ家を建てたいんだよね…」と相談をもちかけられました。しかし、彼の場合、祖父母から相続で譲り受けた中古住宅に住んでいて、住まいはすでに持っているのです。「いい家があるじゃん」と私が切り返すと、彼は言いました。「そうなんだけどさあ、ウチ、子どもがふたりいるっけさ、男の子と女の子だし、今の家だと別々に子ども部屋を与えてやれねんさ」。…なるほど、子ども部屋が欲しくて家を建てたい、子どもに部屋を与えてあげるために新しい家が欲しい、そういう方も確かにいるのです。

というわけで、今回は「子ども部屋」をテーマにお送りいたします。

 

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「子どもがいるからといって、必ず個室を与える必要はないのではないか」そんなふうに考える方も、実はけっこういます。少年犯罪や引きこもりの問題などを見たり聞いたりするにつけ、子どもが家族から孤立して「子どもが何をしているか親がまったく把握できない」空間を与えることに、ちょっと躊躇する気持ちもわかりますよね。

 

ただ一方で、子どもとはいえ、小学校の高学年にもなれば大人と同じように個人のプライバシーを尊重し、プライベートな時間を守らせてあげたい、とも思います。思春期の子どもがすべて親や家族に対してオープンというのは、それはそれでなんだか不自然な気がします。将来の夢を見たり、誰かに恋したり、一生懸命何かに打ち込んだり。そんな時間は、やっぱり、ひとりきりで物事を受け止め、自分自身で考える場所を与えてあげたいなあと思うのも自然ですよね。

 

子ども部屋が必要かどうか、いくつになったら与えればいいのか、その答えは、家族それぞれ、人それぞれ。親がちゃんと方針を立てて、子どもの生活する空間を与えてあげればいいのではないでしょうか。

 

中古住宅や建売物件では、その方針通りにいかないこともありますが、その点、注文住宅ならライフスタイルに合わせて設計できるので、自分たちの家族にふさわしい子ども部屋をつくることができますね。

 

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ところで、子ども部屋ってどのくらいの期間、必要だと思いますか? 家づくりをはじめたとき、もしまだ子どもが赤ちゃんだったり幼児だったりの場合、子ども部屋は永遠に子どものためにそこに存在するような気がしてしまうものですが、子どもはどんどん大きくなり、そしていつか自立して家から巣立っていきます。

 

ひとつのモデルケースとして、地元の高校から県外の大学へと子どもが進学した場合、小学校入学から高校卒業まで子ども部屋で毎日寝起きするとしたら、その期間は、小学校6年+中学校3年+高校3年=12年間。

 

え、そんなもん? そうなんです。一生の家だと思って建てた家も、子ども部屋で子どもが寝起きするのはたったの12年なのです。35歳で家を建てたら、47歳でもう子ども部屋は子ども部屋ではなくなる。大学も地元ならもう4年足すことになりますが、それでも約16年。

 

つまり、家づくりをするときは、子ども部屋はいつか子ども部屋ではなくなる、ということを念頭に置かなくてはいけないのです。

 

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というわけで、子どもの成長とともに子ども部屋はかたちと役割を変える、ということを考え、可変性のあるつくりにしたほうがよいでしょう。

 

例えば、まだ子どもが小さいうちは、間仕切りのないオープンスペースのようにして使い、少し大きくなってきたら、兄弟がふたりで寝起きする部屋に。小学校高学年になったら間仕切りで分割し、兄弟それぞれの個室(ひとり部屋)に。そして将来、子どもが自立したら、夫婦それぞれの趣味の部屋に。子どもが結婚して孫が生まれたら、今度は孫と遊べるオープンスペースに戻してみたり。

 

家づくりの段階でポイントとなるのは、どれだけ柔軟性を持たせて部屋をつくるか、ということ。ドアや窓の位置、作り付けのクローゼットなど収納はどうするか、細かい部分では、照明の位置、コンセントの位置と数など。照明については、個人的にはレールを使ってどこにでもシーリングやペンダントライト、スポットライトが付けられるようになっていると、照明器具によって部屋の雰囲気もがらりと変えられるので、いいなあと思います。

 

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子ども部屋の問題として一番に取り上げられるのは、子どもが家族からあまりに独立し過ぎることではないでしょうか。リビングは一階で親の寝室も一階。でも子ども部屋は二階の奥で、子どもは家に帰って靴を脱いだらすぐに階段を上っていって、それきり寝るまで家族と顔を合わせない、なんてのはやはり家族にとっては寂しいし、子どもの成長やコミュニケーションの面でも、そんなふうに閉鎖的になったり孤立するのはよくないと思います。

 

子ども部屋にテレビを置くか、PCを置くか、そういう細かな問題もいろいろ議論になりそうですが、大きな部分でいえば、間取りで解決できるものは解決したいところです。例えば、子ども部屋へ行くのに、必ず玄関からリビングを通って家族と顔を合わせるような動線をつっくてやるとか、家族があつまる場所のすぐ近くを子ども部屋にするとか。

 

リビングが一階でも、ソファの真上の吹き抜けの壁に二階の子ども部屋の窓があったりすると、残業仕事から帰って深夜の風呂上がりに、ふとリビングから子ども部屋を見上げて、「ああ、まだあいつ起きてんのか」と確認できたりするわけです。

 

子ども部屋って、けっこう考えるべきことが多いと思いませんか? 家事の便利さとか、くつろぎやすさとか、見た目の美しさとか、そういう問題とは別の、子どもの成長と家族のコミュニケーションの問題を抱えているのですから、そりゃあ、考えること、多いはずです。

 

建築家と家を建てる場合は、子どもが将来何人で、どんな暮らしをしたいか、子どもと家族はどんな関わり方をして、子どもの成長に寄り添っていくか、ぜひ建築家に話してみてください。そのためには、ぜひ夫婦でしっかりと「どんなふうに子どもと一緒に暮らしいきたいか」について事前に話し合ってくださいね。

 

以上、今回は「子ども部屋について考える」をお届けしました。また機会を改めて、子ども部屋についてはもっと具体的なお話もできればと思います。それではまた次回のウェブマガ更新をお楽しみに~!