和室・畳をもっとフレキシブルに使おう!




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こんにちは、アールプラスハウス長岡のアールです(^o^)

 

お盆になると、実家や祖父母の家などで過ごされる方も多いと思います。お墓参りとスイカを食べること以外にやることがなくて、ごろんと畳の上に寝転んで五輪や高校野球、プロ野球などをぼんやり眺める、そんな過ごし方って、お盆のよくあるパターンじゃないですか?

 

こういうときの畳って、なんだかすごく落ち着きますよね。気取る必要がないというか、だらしなく過ごしても許されそう、というか。なんか、「あー、帰ってきたー」感が強い場所です。

 

今回は、そんな「畳」と「和室」について、コラムをお届けしたいと思います。

 

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おかしな言い回しですが、日本の家といえば、日本家屋です。これまでこの国で日本家屋が作られてきたのは、その気候風土に、日本家屋がよく合うからです。

 

日本家屋に、畳の存在は欠かせません。高温多湿の日本の夏でも、部屋の湿気を吸収したり、ざらっと乾いた肌触りで気持ちよくさせてくれたり、高い断熱性で余計な熱が部屋に入るのを防いでくれたり、畳のそういった機能面の特徴が、日本の暮らしを快適なものにしてくれます。エアコンのない時代でも、そうやって、人はみんな、少しでも快適に夏を過ごすことができたのです。

 

ちなみに、日本で畳が庶民レベルで普及したのは、江戸時代からだそうです。それまでの「畳」は、貴族階級のものだったとか。

 

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洋風の生活スタイルが定着したいま(洋風の、という表現がもうだいぶ古い感じがしますが…)、和室の存在はどんどん隅に追いやられ、果ては「和室、いらなくない?」「べつになくてもいいよね」という、そんな住宅も増えてきました。

 

かつては、親世代のことを考えて、「とりあえず和室はひと部屋作っておこう。親父とお袋が泊まりに来るかもしれないし…」という感じでしたが、その親世代そのものが和室離れしていたり、普段フローリングで生活していたりするので、「べつにお義父さんたち来ても和室なくてもいいよね?」「ああ、いいよいいよ」と、いまや「必要なもの」ではなくなってきた感があります。

 

実際、「和室あるけど使ってない」という声もときどき聞かれます。客間として玄関脇に作ってみたけど、結局、お客さんが来てもリビングのソファやダイニングテーブルで過ごす、という方が多いようです。いかにも客間、という和室だと、落ち着かなくてリラックスできないという声も。そんな和室は、結局は納戸化するのがオチです。

 

しかし、和室には和室のよさがあるのは事実。和室の落ち着き、心安らぐ感じ、静けさ、そういったものが家のなかに必要と考える人も、これまた少なくありません。私も、普段暮らしはフローリングですが、ときどき和室に寝転がりたいと思います。

 

 

(3)和室をフレキシブルに使おう

 

せっかくの「和室」、生活から切り離した場所で孤立させるのではなく、和室も含めて生活の一体感を出すのが、現代の和室づくりのポイント。

 

最もよく見られるパターンとしては、リビングと和室を並べて、襖を開けっ放しにすれば広いリビングに、襖を閉めれば個室に、というような使い方。開放時はリビングの1/3~半分を畳スペースとすることで、例えばお父さんがソファでテレビを見ていても、子どもが畳の上で遊べるとか、子どもがソファで遊んでいたら、お父さんは畳に寝転んで新聞読んだりスマホでネットしたりするとか。

 

和室をプラスしてリビングを広くすることで、リビングの中に家族それぞれの独立性をもたせ、同時に「リビングでみんなが過ごす」そんな一体感を出すこともできる、それが、現代的な「和室のよさ」の新しい一面のような気もします。

 

また、畳をひとつの床材と考えるならば、なにも和室らしい和室にこだわる必要もないのではないか、と思います。リビングの一角を「和室」ではなく「畳コーナー」として、洋室に溶け込ませてみたり、例えば階段を畳敷きにしてみたり。

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実際、純粋な「和室」は減少傾向にありますが、その一方で、畳や和紙をモダンリビングの雰囲気や北欧スタイルのデザインに合わせるなど、なにげにジャパネスクな感じのインテリアは増加傾向にあります。

 

それから、用途を限定した和室を作る、というのもひとつの手です。それも、ワクワクできる用途に限定して。例えば、お酒好きの「飲み部屋・晩酌部屋」としての和室。ダイニングやリビングに隣接した場所に、座卓と座布団、あるいはセンスのよいインテリア家具を置いて、お父さんがリラックスするための「聖域」のような和室を作るとか。

 

書道や華道など、和の趣味を持っていたら、落ち着いて精神をリラックスさせて趣味に打ち込めるアトリエのように和室を作り上げるとか。

 

最近では、正方形の琉球畳が普及したことで、「畳の部屋」がずいぶんとモダンに、ライトに、仕上げられるようになってきました。カリモクっぽい渋めの家具を置いて、「畳の部屋だけど洋風に使う」というのもアリです。

 

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「和室はこういうもの」という伝統的な和室を作るのも、もちろんよいですが、もしベースが欧米的なテイストの住宅であれば、無理に「和室らしい和室」を作ると、そこだけ浮いてしまうものです。できるだけ「和室」をフレキシブルに考え、家全体のトーン、インテリアと合わせて、居心地のよい空間にするのがよいと私は思います。

 

もちろん、ゴリゴリの純日本家屋もカッコいい。現代的なデザインの要素で作り上げられた日本家屋は、ゆとり、落ち着き、そしてなんといっても趣があって、とっても素敵です。そういう住宅は、たいてい、畳とフローリングのバランスが絶妙で、その切り替えに不自然なところを感じません。

 

 

結局、「和室」「畳」で大事なのは、家づくりそのものの課題と同じように、全体のインテリアやライフスタイルといかに「調和」させるか、ということです。「和をもって貴しとなす」という聖徳太子の時代から脈々と受け継がれている日本らしさのようなものが、畳という文化のなかにもあるのではないかなあと思ったりもします。

 

できれば、「とりあえず和室、いっこ作っとく?」という後ろ向きな考え方ではなく、せっかくだから「この家に和室の要素を上手に取り入れられないかなあ」「和の落ち着きをいかに表現し実現するか」というようなポジティブなスタンスで、和室と向き合ってみてはいかがでしょうか。

 

以上、今回は「和室」「畳」についてのコラムをお送りしました!

 

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