二百五歩目 ハウスメーカー・工務店が教えれない地盤改良の真実②




②    環境汚染問題 ~地盤改良後に発ガン性物質(六価クロム)?~

みなさんこんにちは。統括マネージャーのMです。
前回に引き続き地盤改良についてお話します。

六価クロムって聞きなれない方が多いと思いますが、実はかつて重大な社会問題となったアスベストと並ぶ二大発がん性物質として、LARC(国際ガン研究機関)及びEPA(米国環境保護庁)によりリストアップされている有害物質なんです。

ではなぜ地盤改良と六価クロムが関係あるのか?と言う事を説明します。

六価クロムが発生する危険性がある地盤改良工事はセメントを用いた場合に限られます。

そもそも六価クロムは自然界に存在しません。セメントに含まれる三価クロムと、土が混ざる事によって六価クロムは作られます。粘性土(俗に言う粘土/新潟県内は粘性土が特に多い地域)で良く発生するようで、ローム層・陸源性の粘土(粘着度の高いもの)は発生しやすいと言われています。大手ハウスメーカー各社は六価クロム発生対策としてセメントの種類を指定して対応していますが、ここに問題があるんです。

そもそも、六価クロムの発生メカニズムが解明されていない現代において、六価クロムの発生を抑えるセメントの開発が行えるはずがありません。実際に、セメント会社の「取扱い上の注意点」として【六価クロムが土壌環境基準を超えて溶出する場合がありますので、ご使用の際は事前の試験にて溶出量をご確認願います。】と注意書きがついています。

学校や公民館、道路などの公共工事では平成12年より一定規模以上の現場では溶出試験が義務付けられました。

実はこの「一定規模以上」が問題だと思っていますが、住宅ではこの「一定規模以上」に該当しません。つまり、溶出試験をしなくても罰せられることはないのです。

ですから、費用と時間がかかる試験はほとんどされていないのが現状です。では、「一定規模以上」でなかったら六価クロムは出ないのか?そんなことはありませんよね。規模が小さくても六価クロムの発生リスクはなくなりません。

では、セメント系地盤改良後にもし六価クロムの発生を知った場合どうなるのか?

土壌汚染対策法では「汚染の除去等の措置命令」があり、その中に「都道府県知事は土地所有者に対し、汚染の除去等の措置を命令」とあります。つまり、新築に住んで間もない時であろうが、汚染が分かった時は除去しなければならないので、一旦住宅を取壊さなければならないと言う事になります。その費用は考えただけでも嫌になりますよね。

もっと困ったことは、汚染されている事を知らないという事です。

最近では、家庭菜園を楽しむ方も増えています。が、もし知らずに栽培した食物が小さなお子様の口に入っていたとしたなら・・・。

米国ではこの土壌汚染問題が実際に2000年に映画化された作品があります。ジュリアロバーツ主演の「エリンブロコビッチ」とういう作品です。もしお時間あればご覧になってみてはいかがでしょう。

 

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【朝日新聞 平成16年2月5日】

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